青城SS | ナノ
「どうしよう一静! 転勤だって! 北海道だって! 海の向こうじゃん? 遠いじゃん! やだー離れたくないよー」
「ナマエが転勤? 北海道? ……確かに遠いな。でも新幹線でいけるよ」
「それは、まあ……そうだけど、当たり前に時間はかかるじゃん」
「飛行機だと一時間くらいだっけ? あとはフェリーか」
「お金かかるよー。今みたいにすぐ会えないよー。あーもう、会社辞めようかな? そうだ辞めよう」
「いいんじゃない?」
「いいの!? でもまた就活するのかと思うと無理!」
「じゃー俺のお嫁さんになれば?」
「えーなにそれ最高じゃん。永久就職ってやつ? 掃除して洗濯してご飯作って一静の帰りを待つの? えー憧れる素敵すぎるー。でも私まだいろいろ技術不足で申し訳ないわ」
「それはこれから鍛えればいいんじゃないの?」
「だねー。でも実際さぁ、仕事辞める勇気ないよ」
「定職じゃなくてもいいんじゃない? バイトだったら就職よりかは採用条件難しくないでしょ」
「そしたらたぶん今の家賃払えないよねぇ。路頭に迷っちゃう」
「じゃー同棲する?」
「ほんとにー? そしたらもう結婚したようなもんだよね。朝起きたら一静がいて、夜寝るときも一静がいるんでしょ?なにそれ幸せー」
「じゃーやっぱり結婚する?」
「するする。結婚するー。……はあ。ありがとう、一静。なんか明るい未来を妄想して元気になった。私、北海道でも頑張るね。3年……くらい……頑張ったら戻れる……はず、だからさ」
「遠距離なのは寂しいけど、俺は大丈夫。会いたくなったら会いに行くし」
「えーやだぁーかっこいいー惚れ直したー」
「そう? なら本気で結婚しちゃう?」
「しちゃうしちゃう」
「はは」
「今笑うとこだった?」
「いや? 好きだなって」
「きゃー。私もすきー」

俺は全部本気だけどね。

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